ランダムマッチはひどい 24/8/19
ランダムマッチで一度だけS1になったことがある私から見たランダムマッチの「酷さ」を書きます。
まず、みんはやの問題そのものについて。
みんはやの問題は良い問題ももちろんありますが、それ以上に「なんだこれ?」となる問題が多いです。
マイナースポーツの点数、1人の有名人に限った出身地、特に有名でもない西暦、誰が知っているのかと聞きたくなるようなマイナーな地名、挙げればキリがありません。
これらは普通、競技クイズには出ません。出たとしても各セット1問程度でしょう。その場合、恐らく正解を想定していません。
しかし、みんはやはこのような問題があまりにも多いです。難易度調整を明らかに間違っています。
そもそも、実際の大会の問題は、無辺大に難しい問題を出すのではなく、答えが出ることを想定して問題を作っています。(そうでないと面白くないから。)
もちろん、誰も答えられないというコンセプトでやるならばそういう問題を出すでしょう。しかし、地名なんてものは莫大な数あります。観光名所でもない、特徴が少ないのにそれをクイズに出すのは自己満に近いと考えています。
数字は覚えやすいです。すでにそれを知っていますから。だからマイナースポーツの点数は覚えようと思えば覚えられるでしょう。
面白いですか?それ。
確かにそれは「マイナースポーツの点数」を覚えたことには間違いなく、知識が増えたことに間違いありません。
しかし、どうせクイズをやるなら固有名詞の方が覚えたくありませんか?
地名はどうでしょう。観光名所は知りたいですよね。「日本一」「世界最初」、こういう言葉は大好きです。
しかし「○○の出身地である〜」「○○が位置する〜」、これだけの情報で覚えたいですか?
それを聞くなら、その「○○」の部分を答えた方がうんと面白くなるだろうと思うのは私だけですか?
例えば「カノッサの屈辱」が起きたのは「1077年」です。どちらを答えたいですか?
実際の大会で大声で「1077年!」と答えても、問題を聞いてなかった人はそれが凄いことに思えますか?
「カノッサの屈辱」と答えた方が多分かっこいいです。語感の問題もそうですし、知っている人が少ない「固有名詞」ですから。(有名な世界史用語なので、知っている人は実際多いでしょうが、ここでは少ないことにさせてください。)
みんはやの問題はニッチな問題が多いんです。大会で見かけないような問題があまりにも多すぎます。先ほど挙げた地名や西暦というのはその一例です。
何度も言いますが、莫大な数あるそれらを実際の大会で出す時は、それなりに有名なものを選ぶでしょう。
私が本当に難しい問題を作る時は、地名ではなく人名に偏りがちです。それはきっとどの問題集もそうです。私が持ついわゆる「学生系」(とても難しい問題)の答えは7割くらい人名だと思います。
人名で難しいものを出すことは賛成です。なぜなら地名や西暦よりも情報量を多くしやすいからです。
例えば紀伊國屋の創業者「田辺茂一」は実務を部下に押し付けて銀座を飲み歩いていたそうです。かなり面白いエピソードがあるではないですか。
何も地名を出すな、西暦を出すなというわけではありません。「面白いエピソード、あるいは凄いエピソードがあるわけでもないのにそういうのを出すな」と言いたいのです。
アインシュタインの奇跡の年、アフリカの年、世界が大きく変わった年は西暦で問われても文句ありません。
内陸国なのに海軍を持つボリビア、日本一人口密度が低い檜枝岐村、特殊な要素がある国や地域に対しても文句は言えないです。
しかし、「日本一大きな大仏がある都市はどこでしょう?」→「牛久市」などという問題は面白くありません。せっかく「日本一大きな大仏」という話題があるのに、それ自体には目を向けず、より抽象的な部分を答えさせてしまう。問題として酷いです。
そして、もう一つはシステムについてです。Sランクになると問答無用でS3以上の超上級者と当たります。
これ自体は問題とは言えないでしょう。実際の大会だって優勝候補にはいつか当たるわけですから。
ただ、その人が終わる時点で強制的に他の人も終わるシステムが何より悪いです。1人にそのゲームの命運が左右されているのです。
あなたがゲームに参加していると仮定しましょう。1位が残り1問、2位が残り2問、あなたが3位で、3問取る必要があると仮定します。
1位が次の問題で押して取りました。2位と3位は押せませんでした。この時、順位はこのまま固定されます。
しかし、もし1位がこの問題を取れず、次の2問があなたが取れて、2位の人が取れない問題だったとすれば、このシステムの酷さはわかるでしょう。
チャンスが潰されているのです。
普通の大会は押せるのは1人ですし、押されればその問題は答えられないし、目標点数に到達するか、そのセットの問題が尽きるまでは抜けることができません。
言い換えれば、優勝候補が抜けた後もチャンスが十分にあるということです。優勝候補がそのセットの主導権を握っていることは間違いありませんが、彼らが抜ければあなたにもチャンスが回ってきます。(全員抜けたところでゲーム終了でない限り。)
しかし、みんはやではなぜか「1位」の点数によって「2位以下」の点数が決まります。本来ここは独立すべきところでしょう。「1位」が勝ち抜き点に到達した時点で、他の人は逆転のチャンスを失うんです。酷いシステムです。
そのシステムの中では、みんはやのランダムマッチは相手運が最も大きいです。私がS1に上がれた時、勝てたのは他の人と均衡、あるいは自分が頭一つ抜けてた時です。
S5のようなプレイヤーが入ると、問題運が良くなければ勝つことは無理です。
相手運と問題運のかけ算で次のランクに昇格できるかを決めているんです。
いわば私はチーズチャンピオンみたいな状況だったわけで、実力者が入り込んでくると全く勝てなくなりました。(問題運も少なからずあるのでしょうが。)
これでは何でもかんでも運だと言い訳しているように見えますね。これが言い訳であることは認めます。しかし、実際の大会の数倍は運で決まっていると確信しています。
短時間で決着すること。対戦人数が少ないこと。問題が極端なこと。これらは間違いなく、みんはやのランダムマッチが暗記大会となる理由です。
暗記大会になってしまえば、早押しクイズにおける「思考」「予想」を使わないので、大変退屈なプレイになってしまいます。
その点フリーマッチは楽しめるでしょう。自分の好みのクイズを探せますし、誰かの自作問題は(初めてであれば)完全な実力になりますし、完走部屋と呼ばれる練習部屋では限定問題数をしっかりこなすので、運による勝敗が少なくなり(それでも大会より大きいと思われますが)、こちらもほぼ実力の反映と言えるでしょう。
ランダムマッチは私的には1点ですが、フリーマッチはニーズに合うので5点です。よって中間の3点と評価します。
長文失礼しました。