縦画面とドット絵と背景の質は良いのに 23/5/20
話題になっていたので、ファイナルファンタジーっぽい世界観にも興味をひかれてインストールしてみたが、チュートリアルまでが限界だった。
【良い点】
・縦持ちでプレイできスマホで操作しやすい。
・ドット絵がよくできている。
・背景の絵が昔のファイナルファンタジーのようにとても美しく、このゲームの世界へのわくわく感が高まる。
【悪い点】
・キャラクターのイラストが、ファイナルファンタジーなどのコンシューマーゲームと比べると非常に質が悪い。表情や全体の雰囲気が古い同人誌のような感じで、とにかく気持ち悪い。ストーリーの進行中に、これが画面に大きく出てくるのが苦痛すぎる。これなら昔のドラゴンクエストのように無表情のドット絵とセリフだけの方が、想像力で補て良い。主人公達の気持ち悪い表情が印象付けられてしまい、感情移入しにくいどころかこれ以上プレイしたくない気持ちになってしまった。
・シナリオに素人感が漂っていて白ける。なろう小説のように、特に主人公の魅力が描かれていないのに、なぜかムキムキのおっさんや美少女などの、周りの人々に気に入られていく。主人公が、突然美少女を襲う怪物と戦うことになって、謎のパワーが出て倒しちゃったという、よくあるシナリオではある。でも主人公が「自分の命や財産がどうなろうとも守りたいんだ」みたいなキャラクター性や熱意を出さないという、致命的な欠陥がある。受け身で成り行きまかせだけど、うまく問題は片付き、皆に好かれていく。いかにも、僕が考えたさいきょうの主人公という感じで、見てる側が恥ずかしくなるからもうやめて…となってしまう。
・戦闘のエフェクトやカットインがうるさい。敵と味方が勝手に戦ってごちゃごちゃとエフェクトが出るため、何をやっているのかよく分からない。そのためプレイヤーは、ひたすら敵と味方の体力と必殺技ゲージみたいなものだけを見て、ゲージが溜まったらタップする機械になってしまう。
以上のように、せっかく良い点は確実にあるのに、悪い点がきつすぎてプレイを継続する気になれなかった。