味のしない料理みたいなゲーム 23/3/3
何がしたかったのかは分かるが、何故こうなったのかが分からない。何故これでイケると思ったのか?
例え話だが、スマホゲーとはジャンクフードのようなものだ。
ゴリゴリに味蕾を刺激する味付けで脳に快感を与え、もう一口だけ……もう一口だけと、顧客にリピートを促す。
……が、このゲームにはそんな味がない。
"ユーザーエクスペリエンス"という、スマホゲーの命ともとれる調味料をうっかり入れ忘れたのだろうか?
それとも、開発チームの誰もが途中で面白くない事に気づきながらも、上からの圧力や納期などの問題で、色々見なかった事にした結果だろうか?
一時期流行ったタワーパズルを題材に持ってくるのは斬新だが、画面が地味、演出が地味、操作感が微妙、チュートリアルは煮詰まっていない、ゲームの根幹を成すパズルを積み上げている最中に何も面白さを感じられない、そんなモノに1プレイあたり数分も時間を取られる問題に、誰も疑問を感じなかったのだろうか?
1プレイに数分かかるパズルゲームは少なくないが、それらは揃って、時間を感じさせない創意工夫という味付けをしている訳で。
もう一度言う。
何故、これでイケると思ったのか?
ゴリゴリに味蕾を刺激する料理が溢れに溢れているスマホゲームという食卓に、何故、何の味も感じられない料理を並べる判断に至ったのだろうか?
同じ業界で働く身としては、4月入社の新入社員教育に、駄目なスマホゲームの例として利用出来そうな点は評価に値するため、星2としている。
以上だ。