蜜璃が欲しかった。 23/11/28
蜜璃が欲しかった。
それはもう、狂おしいほど欲しかった。
何千回と石を貯めに戦いに行った。
溜まった度にガチャを回した。
僕は学生だから、ガチャのためにお金を使えるほど、財布に余裕がないためだ。
回した。なんどもなんどもタンジェロモアイと睨めっこして、指をなぞった。
結果は変わらなかった。
渇望の意を纏った僕の石たちは、全て鱗滝という絶望に変わって戻ってきた。
蜜璃の滑らかな姿を自らのパーティで眺める夢は叶わぬまま、もはや精魂が尽き果てた僕は、
溢れる涙をそのままに、ポコダンを閉じた。
僕はこの運営とガチャシステムが憎い。
なぜ使えないキャラたる鱗滝を、蜜璃と同じレア度にしてしまったのか?
運営の、醜穢なる守銭奴的思想が窺える。