面白い。が。 24/6/23

リリース初期から始め、冒険者ランク60に達した。 近頃は様々思うところはあるが、このゲームは数あるスマホゲーの中ではトップクラスに面白い。それは確かなことである。 これからきっと長くなるので、最初に結論を述べておく。 ================================== <こんな人におすすめ!> ・推しを作ってとことん推すのが好きな人 ・すでに原神キャラのうちの誰かにハートを射抜かれた人 ・毎日ゲームをする時間を取れる人 ・アクションは苦手だけど、やってみたい人 ・やり込むのが好きな人 ・コツコツ積み重ねるのが好きな人 ・戦うだけじゃなくて、あれこれ試行錯誤するのも好きな人 <不向きかも‥> ・ゲームする時間をなかなかとれない多忙な人 ・キャラゲーが好きではない人 ・アクションゲームをやり尽くしてしまった人 ・育成ゲーが好きではない人 ================================== 【戦闘】 単純だが、なかなかに奥深い。元素反応システムには、「付着クールタイム」、「元素量」といった非常に重要な裏システムが用意されている。(これを一切ゲーム内で教えてくれないのはあまりに不親切に思えるが。) 火力について。 極端に言えば、ただエンドコンテンツの攻略に必要な火力を手に入れるだけならば、課金は「一切不要」である。そのための期間は、うまくガチャを回し、少しずつでもちゃんと毎日のタスクをこなせば、おそらく半年で十分だ。 ベネット、香菱を筆頭としたぶっ壊れている星4、火力をかさ増しできる元素反応等の存在がその理由である。 私は十分に面白いと思うが、多くのアクションゲーに慣れてしまった戦闘狂いの方々には、いささか物足りないものとなるだろう。 なんせ、基本スキルが「通常攻撃」、「元素スキル」、「元素爆発」の3つしか存在しない。回避はダッシュと一体化されている。 この3つしかない故のレパートリーの出し方といった面白さもあるが、やはりガチガチのアクションゲームに慣れきってしまった方々には、少し物足りないと思う。 【ガチャ】 巷では色々ととやかく言われているが、私はまぁ良心的な方であると思う。 武器ガチャはとんでもない闇だが、キャラを無凸確保する分にはそこまで悪くない。 強いキャラさえ揃っていれば、全て星4武器で事足りる。 ただ、石の配布が渋いというのは認めざるを得ない。 デイリーから得られる石は雀の涙に等しく(1日60原石。1回引くのに必要な石は160原石である。)、石を得るのには、イベント消化が第一の手段である。 1verの期間で、開催されるイベント、デイリー等を全てこなして、おおよそ1天井分くらいの石が貯まるかどうかと言った具合である。 (もし新マップが追加されればこの限りではない。「膨大な時間」をかけて探索、世界任務を消化すれば貰える石は結構なものである。) 天空紀行、月パスを買うかで結構な差が出るので、微課金くらいが1番ちょうどいい。無課金では、推しを凸りモチ武器を持たせるのは、マップ探索、イベント消化等を全てこなしても相当厳しいというのは、揺るぎない事実である。 【育成】 はっきり言って、なかなかにきつい。 育成に必要な素材が、他のゲームと比べてもかなり多い。要求される樹脂(時間回復のスタミナ)の量も膨大なものである。 モラ、天賦本、経験値本、精鋭敵素材、週ボス素材… おそらく、大した育成素材のストックがないままで無計画に育成を始めると、すぐにこのうちどれかが枯渇するだろう。 そしてしまいには、貯めておいた樹脂を使い果たし、ありとあらゆる資源の不足に見舞われる。 エンドコンテンツに最低8人のキャラを育成することが必要であると考えると、それに要する期間、そして周回数はかなりのものになる。 また、ただただ秘境を周回して得られる素材だけではなく、フィールドに点在する草、花といった素材もレベルアップの過程で必ず要求される。それも、結構な量である。 また、聖遺物からも逃れられない。1人5個✖️8人、最低40個のそのキャラにあった異物を掘らなくてはならない。 最低ラインで妥協するとしても、結構な労力である。キャラごとに必要な聖遺物セットも異なる。 これが、育成をより困難に、面倒にしている一つの要因であると思う。 どんな環境キャラも、育成しなければ使い物にならない。 この手間暇に耐えられない人は、おそらくこのゲームに向いていないだろう。 【個人的に思う問題点】 冒険者ランク55あたりから、徐々にやることがなくなってくる。上述したように、エンドコンテンツの完全攻略に必要な火力を手に入れるくらいのことだと、短くて半年で終わってしまう。 そうなると、定期的に開催される高難度イベントの開催(まともに火力が試されるイベントは3ヶ月に1回あれば良い方ではあるが)、もしくは新キャラ・新マップを待つほかない。 その間、我々は倉庫番になっていたキャラクターを育成するくらいしかやることがない。 また、それ以上に近頃、そもそものコンテンツが徐々に新鮮さ、面白みを失いつつあると言うのも私は薄々感じてきている。 これは今に始まった話ではないが、メインイベントの多くは、さまざまなゲームジャンルに中途半端に片足を突っ込んだクオリティのミニゲームが大半を占める(音ゲーとかくれんぼの完成度は別格であったが)。 美術面で大変こだわっているのは伝わってくるが、肝心の体験はそれほど良いものではない。大体は、報酬のための作業の枠を出ない。 探索においても、だんだんフィールドの目新しさを失ってきて、探索意欲が湧かなくなってきた。正直、どんなにフィールドに新しいギミックが追加されようとも「また面倒なのが増えたな」意外に何も思わないのが正直な感想である。 正直、今のモチベはと言えばまだ見ぬ新キャラを待つことと、ストーリーの更新を待つことくらいである。 ゲームの運営の軸を新キャラ、新マップ等verごとの変化に頼りきっており、それ以外の体験を根本的により良くしようとしない態度は、いささか疑問に思える。 <おわりに> 原神は根強い人気を持ち、モバイルゲームの中ではトップに君臨すると言っても差し支えないほどのゲームだが、このまま現在の運営方針で推し進めて、果たしてユーザーが今後台頭するであろう高クオリティの別ゲーに流れるのを阻止できるか、確信が持てない。 しかし、最近になり、ついに新たなエンドコンテンツを追加し、樹脂の上限もやっと増やしてくれた。この調子で、今後原神がより恒常的に面白いコンテンツになることを願いたいと思う。 色々思うところはあるが、面白いゲームだ。 どうせタダ、一度遊んでみてはいかがだろう。

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