カスタマーと共に成長してきたアマゾン、ここにきてカスタマーを単なるお客と見るのか? 23/4/28

Prime Videoに、ピケティの“21世紀の資本”をベースに作られた同名の映画が入っている(但し、有料)。この映画の中頃に、 1970年台後半、アメリカでは企業経営を財務だけで見る狭い発想が主流であった。経費節減、資本効率、労働は経費ということで、企業は労働者に投資せず、賃金も上げない。結果、株価だけは上昇、実体経済は低下した。一方、労働者が企業経営に積極的に参加し、そのアクティビティを利用して生産効率を上げることができた日本とドイツは株価・実体経済も上昇し、アメリカの地位を脅かすまでに至った。 というくだりが有る。経済的な話はおいておいて、 アマゾンは、カスタマーによるさまざまな商品レビューやフィードバックによって、カスタマーと共に世界中で急激な発展を遂げてきたと言っても間違いでは無いであろう。しかして、最近のアマゾンは“ 企業経営を財務だけで見る狭い発想”に陥り、カスタマーをたんなる購買者としか見なくなってきたようである。このアプリの最近の傾向を見ていると、そのカスタマー無視の経営姿勢が如実にわかる。Prime Videoと言いながら、半分以上の作品をレンタルや別料金のChannelのもので入れ替え、しかもその内容についてのレビュー、以前はあったのに今は完無。このアプリ、以前は評価が高かったが、カスタマーは敏感にその姿勢の変化を感じ取る。ここ1月ほどの評価はほとんどが星1つか2つ。このようなカスタマーを無視した経営姿勢が何を生み出すかは、21世紀の資本に言及するまでも無い。歴史が如実に証明している。今の我が国の経済状況を見れば歴然。かつてのアメリカである。 基本、お客様を大事にするということは、カスタマーと共に歩む、という心が重要。それ無くしては言葉は魂の無い乾いた言葉に過ぎなくなる。忘れないでいただきたい。

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