役を作る気がないプレイヤーの多さが多すぎる 23/12/13
私は1年ほど雀魂をプレイして来たが、このゲームをプレイしていて特に目立つことは以下に挙げる。
※私自身の段位が「雀士」であるため、試合に関する内容については、主に「銀の間」で起こっていることを中心に説明させていただく。
(1)やたら低い点数でも上がろうとするプレイヤーの多さ。
麻雀のルール上「断幺九(タンヤオ)」のみや役牌1つのみでも、低い点数ではあるが上がれるので、この行為自体は何も問題があるわけではないが、問題はそういうプレイヤーが多すぎるという点である。
「本当はもっと高い点数を狙いたいけど、初手の時点で既にそれは難しい・・・」とかなら気持ちも分からなくはないが、このゲームはとにかく「チー・ポン・カン」をしまくって上がるプレイヤーがほとんど。
その数が多すぎるが故に、私は彼らのことを「椪柑(ポンカン)族」と蔑称している。「椪柑族」は基本的に麻雀の役を理解しておらず、何でもいいから取り敢えず上がれれば良いという発想の元でゲームをプレイしている。
椪柑族が大量発生している原因の一つに、雀魂のチュートリアルが不十分である点が挙げられる。チュートリアルをざっくり要約すると、
『断幺九だけできれば何とかなる』
ということである。また、点数計算という麻雀を遊ぶ上では極めて重要な部分も一切説明がない。役の種類や意味については、チュートリアル内での説明はないが、試合中にそれらの役を確認することができるので問題はない。ただ先程も申し上げたように『チュートリアルの内容をそのまま鵜呑みにしてしまう』と断幺九だけしかできない人間になってしまうので、私のような麻雀の知識がゼロの状態で雀魂を始めたいと思っているプレイヤーは、ゲーム外で事前に知識を蓄えた上でプレイするのがオススメである。
残念ながら私も最初の1〜2ヶ月は断幺九しか使っていなかったため、かつては「椪柑族」だった。
ここまでは椪柑族の多さについて説明して来たが、ここからは彼らが周囲に及ばす悪影響について説明する。
前述したように彼らは断幺九以外の役をほとんど知らないので、同じ試合の中で、色々な役や駆け引きを楽しもうとするプレイヤーにとっては非常につまらない試合となる。いくら頑張って色々な役を作ろうとしても、椪柑族が断幺九のみですぐに上がってしまうため、椪柑族以外の普通のプレイヤーはなかなか上がれない。その状況が何度も続くと、普通のプレイヤーは役を作ることを諦め、もう低い点数でもいいから上がれれば良いという発想が生まれる。
結果的に、それまでは色々な役や駆け引きを楽しんでいたプレイヤーは椪柑族に成り下がっていまう。椪柑族が大量に居座り続ける限り、この現象は終わることもなく、負のループとして永遠に繰り返され続けることになるだろう。因みに椪柑族は、案の定平均打点が低い。
(2)無課金プレイヤーはまともにガチャを引けない
次はガチャについてである。私は雀魂でも完全に無課金プレイヤーであるが、プレイし始めて1年以上経った今でも、ほとんどガチャを引いた試しがない。というのも、雀魂ではログインボーナスが存在しない。また、デイリーミッションではコインしか貰えない。そのコインでさえも、雀の涙ほどの量である。
つい最近、プリズマイリヤ(?)というアニメorゲーム(?)とコラボイベントがあった。その際コラボ限定ガチャに、今まで頑張って貯めて来た貴重なガチャチケットを全ブッパしたわけだが、その量はたったの12連分。当然コラボキャラは手に入れられず、約1年かけて貯めて来たチケットは無駄になってしまった。
確かに雀魂は麻雀のゲームだし、キャラクターによって勝敗が分かれることも全くない。だが、限定キャラを手に入れた時の感動は計り知れないものである。それこそがゲームのやる気に繋がることもある。
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最後に・・・雀魂の運営には、RPGの無課金者と同じレベルでのチケットを配布してほしい。無課金のくせに図々しいのは百も承知であるが、結果的にゲームのモチベーションに繋がる可能性がある。
ゲームの内容については、チュートリアルの内容を充実させてほしい。「椪柑族」ばかりだとこちら側としても面白味に欠けるしモチベーションの低下にも繋がる。
また、あえて触れなかったが、対局内容に関して意図的な牌操作は個人的には最低限を除いて無い思う。「最低限」とあえて申し上げたのは、完全にランダムにしてしまうと、誰も牌が揃わず聴牌すらできないなんてことばかりになってしまうからだ。最低限を除きほとんどランダムであるが故に、連続で負けたり逆に勝ったりすることもあり得る。
他のレビューでは、自分が勝てないことに腹を立て、根拠も示さずに「牌操作」を疑うものも見受けられるが、その内容はお門違いである。勝てないなら勝てないで何かしら「原因」があるはずなので、その原因を客観的に分析した上でレビューするなり何なりしてほしい。
長々とレビューを書いてしまったが、私は雀魂が好きだ。
これからも勝敗に関係なく楽しめるゲームとなるように願っている。