ナイアンティックという会社はユーザーへの配慮に欠ける 23/12/28
まず、アクションゲーム部分はよくできており、モンハンを名乗るだけあって、モンハンらしさを感じさせる。
ただし、アクション以外の部分でとてもストレスを与えるゲームとなっており、この仕様でリリースをしたナイアンティックという会社には不安しかない。
まず、モンハンらしく、モンスターを狩り、素材を集め、強い装備を作るという目的はこのNowにおいても同じ。
ただし、位置情報ゲームの要素をモンスターの捜索に繋げており、狙いのモンスターを歩いて探すという行程が戦闘前に必要となる。
問題はこの後、狙いのモンスターを見つけた時に、その場で戦うか、有料のペイントボール(1回200円程度)を消費して連れて帰るかを選択しなければいけない。
ペイントボールは購入しなければならないため、外で戦えない場合は、諦めるか、都度200円を使って連れて帰るかしか選択肢がない。
なお、体力の概念があり、モンスターと戦いダメージを喰らった場合、体力が減り、体力ご無くなったら負ける。体力は時間で回復する仕様で、課金により回復することもできる。毎日応急薬が5個配られ、それが尽きた場合、課金して回復薬(70円程度)を買うか、戦闘を諦めて、時間で回復するかを選ぶこととなる。この要素により、攻撃を喰らいにくい遠距離武器が好まれ、遠距離武器が流行ったため、遠距離武器のナーフ(武器弱体化)が行われ、炎上した。
戦闘後に素材を倍にする事ができる課金要素(1回360円程度)があり、強い遠距離武器を作るため課金をしまくって素材を集めたユーザーが、上記のナーフにより課金の意味を奪われ、ネットで炎上騒ぎとなった。
ここまでの流れを見ればわかるかもしれないが、ユーザーを楽しませる気持ちが運営会社であるナイアンティックには感じられず、このゲームを続けていくことは、ナイアンティックからのストレスに耐え続ける必要がある事が想像できる。
1番致命的だと感じたのは、最初のアップデートで追加のモンスターを出したにも関わらず、アイテムの所持数を課金でしか増やさなかった事である。
元々、このゲームはアイテムを5000個(5000種類ではなく、すべてのアイテムの合計が5000個)しか持てず、装備の強化にはかなりの数の素材とゼニー(この世界のお金)を要求されるため、後半は簡単に装備を強化できず、素材が溜まっていく一方となる。
その際、無課金のユーザーは今後必要な素材でも一度に持てる数に限度があるため、捨てるしかなく(素材は売れず、捨てることしかできない)、また捨てた素材を集めるという苦行を行うことになる。
このアイテムの問題はアップデート前は課金をしていても何度も捨てるはめになり、本当にテストをしているのだろうかと心配になった。
モンスターとの戦闘以外でもストレスが多く、楽しんでゲームをしたい人や、ストレス解消にゲームをしたい人には、お勧めできるゲームではない。
ストレスを楽しいと感じられるマゾいゲーム性は、今の時代にあっていないと感じるが、そういう要素を楽しめる人には良いかもしれない。