睡眠アプリではなく、ゲーム 23/7/20

事前情報を入れずにダウンロードしたが、長々としたチュートリアルや追加ダウンロードに面食らってしまった。初日をプレイして分かったが、この作品は、睡眠アプリではなく、「アクションパートが睡眠」のソーシャルゲームのようである。 ソーシャルゲームに飽き飽きした世代としては、チュートリアルの1/3ぐらいですでに満腹で、ごちゃついたメインメニュー画面からはうんざりとした感触すらある。 本来、睡眠を主軸に置いたアプリであれば、即座に立ち上がり、1タップで記録を開始でき、統計が見れ、ヘルスケア連携ができるのは必達であろう。それに加えて、好きなポケモンと一緒に寝れる、寝てるうちに親密度が上がる、ポケモンが増える、友達とゆるく繋がり共有できる、ぐらいがあれば初期リリースには十分であるはずだ。 しかし、アプリをひらけば、なんとタイトル画面があり、500MBものダウンロードを要求する。マップ選択、餌やり、収集、コミュニケーション、その端に睡眠記録画面が追いやられている。 動線設計は常にポケモンを全面に押し出している。このアプリでは、ユーザの睡眠よりもポケモンIPの方が上位に位置づけられているようだ。 睡眠アプリを謳うのであれば、睡眠にしっかりと向かい合って欲しい、と私は思う。 ユーザとしては、細く長く続けるために、日常に溶け込むほどに無色である方が嬉しい。ポケモンIPを使うことでプロジェクトが大きくなったのだろうと思うが、大きな予算、大きな開発体制は、事業の継続性に対してはマイナス要因である。 幸いにも動作は安定し、負荷も少なそうである。グラフィックやアートは可愛いし、UIも安定している。UIアニメーションは些か冗長だが。(写真を飾る演出が素敵なことはわかるので、早くOKボタンを押させて欲しい) 1週間ほどは継続しようと思うが、今後は戻るかもしれない。ゲーム開発文脈で作られたライフスタイルアプリ、というものは興味深い。 記録方法が競合するだけに、他アプリとは0か1かの戦いであり、苦戦もあるだろうと思う。 ともあれ、リリースに関わった方々、本当にお疲れさまでした。

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